海無し県生まれの私が沖縄に移住してみた

海のない埼玉県に生まれ、上京して6年。勢いで沖縄に引っ越してみました。

沖縄移住のデメリット

移住して一年経って、私自身には概ね良い変化を感じています。

しかしそれはあくまで以前の環境と比較した上で良い、というだけでもちろん困ることや以前の方が良かったこともあります。

沖縄に限らず地方暮らし全般に当てはまることも多いと思うので、地方への移住を考えている方の参考にでもなればと! 

 

●沖縄移住のデメリット

・一年通して雨が多い

・梅雨時のベタベタ湿度マジで不快

・カビ、カビ、カビ

・意識しないとびっくりするほど歩かなくなる

・観光客の多い時期は道路が驚くほど混む

・公共交通機関が不便

・ご近所付き合いが大変

・ご近所さんが想像以上に過干渉

・通販が届くのが遅い、送料が高い

・県外どこへ行くにも飛行機に乗る手間がかかる

・九州など近そうなところでも就航本数が少ないので結果東京からの方が安い

・場所により飛行機やヘリコプターの騒音が気になる

・塩害で屋外の物の傷みが早くなる

・台風こわい

・ハブこわい(ほぼ遭遇しないけど)

ハブクラゲこわい(時期と場所限定)

 

多少偏りはありますがざっくりこんな感じ。実はトータルするとデメリットの方が多いです。

 

大半は事前に調べて対策ができる事柄ばかりですが、特に人付き合いが苦手な人にとってはご近所付き合いはかなりしんどいと思います。どんな人が近所にいるかも住んでみなきゃ分からないですし!

自治体の人が集まって一斉草取りや掃除の日があったり、お祭りの手伝いやイベントの参加など、都会で一人暮らしをしていると縁のない行事に駆り出されます。

 

私の場合、地域の行事はうまいこと回避できている代わりにすぐ近くに住んでいる70代の大家さん夫婦からのまあまあ過剰な干渉とうまく付き合っていかなければなりません。

朝食やお茶にお呼ばれしたり、おかずを届けてくれたり、誕生日会やクリスマス会を開いてくれたり、この辺は良いんですが……洗濯物の量を見られていたり、在宅か外出中か観察されていたり、仕事に交友関係、恋人関係など個人的なことにもかなり踏み込んで聞かれたり、ダメな人は絶対に無理なくらい距離感が近いです。もちろん悪意はなくて世話焼き意識が高いだけ。

挨拶なんかも都会に比べたらちょっとやりすぎかな、くらいでちょうど良いです。

私はその辺あんまり気にしないしうまく付き合っていれば得をすることも多い(家賃下がりました笑)ので、適当に話合わせて良い関係を保つようにしています。

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畑やってる近所のおじいちゃんからいろんな物もらいます。これはカニステル

 

我が家のお隣さんも移住ファミリーで、明らかにそういうのが苦手なタイプ。

大家さんとお茶してる時に「お隣の○○さんはあんまり感じがよくないから好きになれない」なんてこぼされたりするので、快適に暮らしたいなら自分で何か対策を考えて最低限でも頑張るかそういう付き合いが必要ない場所を選ぶしかなさそう。

都心部から離れれば離れるほどこの傾向は顕著だと思います。良くも悪くも人好きでお喋り好きな人が多い。

 

都会暮らししかしたことがない人にとって正直これが一番大きな壁だと思います。

特に独り身は不審がられやすいので、可能な限り私生活をオープンにして「内地から来た何してるか良くわからない怪しい人」って思われないようにするのがうまく生きていくコツだと思います。

移住して一年。こんな変化がありました。

沖縄に住んで2年目。まだたった1年ではありますが、様々な変化がありました。

 

まずは生活面。

・きちんと朝起きて夜寝る生活に

21時を過ぎたら「もうこんな時間!!」って思うようになってます。

・外食が圧倒的に減った

家にいることが多いので滅多に外食はしません。基本的に自炊。

・運動量が減った

車が基本なので運度量は確実に減りました。最近は意識して散歩に出たりします。

・現金を使わなくなった

基本はポイントも貯まるしクレジットカード。お仕事だと振り込みがメインで現金でもらうことが少ないので、現金で支払われた時だけお財布に入れてます。

 

あとは精神面。

・感情が豊かになった

今まで絶対に笑わなかったようなしょーもないことでも笑うし、落ち込んだり負の感情が動くことが減った気がします。

・神経質さが緩和された

人混みでイライラしたりする機会が少ないので物事に過剰に反応することが減りました。

・頑張らなくなった

無理に見栄を張ったり我慢したりしなくなりました。楽な方へ楽な方へ。

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気を抜き過ぎの例。

 

他にも、

・節約したりお金のこと細かく考えたりするのが恥ずかしくなくなった

お金がないのを理由に誘いを断ったりするのが格好悪いと思ってたけど、最近は気にしません。だってお金ないの事実だし!(笑)

・予定の空白が怖くなくなった

暇が怖くてスケジュール帳は常に真っ黒じゃないと落ち着かなかったけど、今は漂白剤も驚く白さ。

・化粧品が減らない

週に2〜3日しか化粧しないのでアイシャドウとかマジで減らない。使用期限は考えないことにしてます。

・アイドルオタクが加速した

趣味にかけられる時間が増えました(苦し紛れのフォロー)。

 

トータルして「等身大の自分」の生活ができているなという実感があります。

東京にいた時も華やかで刺激的で楽しかったけど、毎日目まぐるしく変わっていく日常にかなり無理をして合わせていたような気がします。

ありがたいことに容姿も性格も優れたお友達が多く憧れも尊敬も強かったため、その中で自分が劣っている自覚はあったしそれに見合う人間になろうと必死だったのかもしれません。

 

以前からやりたいことをやりたいようにやるスタンスは変わらないのですが、今は肩の力を抜いて、細かいことは一切気にせず更に自由奔放にワガママな生活を送っています。

やっと自分主観の人生になったような感じ。

 

働くの大好き!!!仕事!!肉体労働!!遊びも付き合いも全力!!!常にご予約完売です!!!モチベ爆上げ!!!みたいなのが性に合っていると思っていたのに、たった一年でここまで変化があるとは思いもしませんでした。

良い面も悪い面も含めて、日々発見があるし良い勉強になっています。

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沖縄、たのしいよ!!!

沖縄といえば……【ステーキ編】

ステーキ!!肉の塊!!好きですよね!!

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沖縄はアメリカ文化がそのまま根付いたものも多く、ステーキもその一つです。

ステーキ大国と言っても過言ではないほど安くて美味しいステーキを食べられるお店がたくさんあります。

 

観光でくる方に必ずと言っていいほど言われるのが「沖縄って飲んだシメにステーキなんでしょ!?」です。

なんというか、某テレビ番組の影響が大きいので「ハイ!!そうです!!」とは言いづらいんですが、深夜営業や24時間営業のステーキ屋さんも少なからずあるのでシメのお店の選択肢としてはあるよ、という感じです。

 

サシの入ったピンク色で脂たっぷりの柔らか〜いお肉というよりは、肉の味が濃くてしっかりした赤身が主流。赤身でも柔らかくて食べやすいです。

ステーキ専門店だけじゃなく、食堂にもステーキメニューがあることがほとんど。そのくらい身近です。

 

特に流行っているのが1000円ステーキ!

お店によってお肉の量は150g〜250gと違いはありますが、ご飯とスープとサラダはセルフで食べ放題のところがほとんど。

安いからって侮るなかれ。肉汁じゅわわ、柔らかくて分厚く切り出したお肉がちゃんと出てきます。

移住する前は、東京に帰るたびにステーキロスに陥るくらい美味しい。

都内で2000円以上出してカッチカチのお肉が出てくるお店もたくさんあるのにあのレベルのものが1000円。最初は信じられませんでした。

 

沖縄のステーキ屋の特徴といえばスープ!

コンソメなどのさらっとしたスープではなく、こってり白いクリームスープが出てくることが多いです。

シチューとはまた違って、肉と野菜のダシが利いた謎のスープ。初めて食べるとちょっと不思議な感じですがなんだか癖になります。

苦手な方もいるようで、セルフのお店だとクリームスープとテールスープなど2種類置いているところもあります。

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スープだけ写した写真が無かった…奥にある白いスープがそうです。

私も最初は微妙でコンソメスープが飲みたいとか思ってましたが今ではこれじゃないと落ち着かないです。

 

あとはソース。

A1ソースもしくはNo.1ソースを置いているお店が大半。どちらもモルトビネガーが決め手で酸味は強めですがフルーツや野菜のうまみがギュッと詰まった濃厚なソースです。

No.1ソースのが若干甘めでケチャップに近いかな。

 

あちこちにお店もあるし、安く手軽に食べられるのでステーキを食べる機会も格段に増えました。どのお店も調味料や薬味を色々置いているので自分流のこだわりの食べ方を見つけるのも楽しいです。

私は鉄板が熱いうちに端にニンニクを山盛りにして焼きながら肉と食べ進め、付け合わせの野菜と鉄板に残った肉汁とソースとニンニクにライスを投入してガーリックライスにしてシメます。ソースはちょこっと味変で使いますが基本は塩コショウのみ。

 

ステーキ好きの方、オススメの食べ方があったら是非教えてください!

 

 

 

 

沖縄といえば……【沖縄そば編】

沖縄グルメと聞いてまず思いつくのが沖縄そば

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方言だと「すば」。

そばと言えど、麺はそば粉ではなく小麦粉で作ります。作り方はラーメンなどの中華麺とほぼ同じです。

沖縄でそばといえばだいたい沖縄そばのことを差すので、そば粉の蕎麦は日本そばと言えば伝わりやすい。

 

おつゆは豚だしとかつおだしがメインですが、鶏だしが入ったりこってりだったりあっさりだったり個性が出ます。地方によっても甘め濃いめ薄めなど味が変わります。

平たく太い麺をよく見かけると思いますが、麺も地方によってきしめん状だったりちぢれていたり細麺だったりさまざま。

基本の具材は柔らかく煮込んだ三枚肉(豚バラ)。あとは本ソーキ(スペアリブ)、軟骨ソーキ、てびち(豚足)、中味(モツ)などの豚の他、ゆし豆腐や肉野菜炒めを乗せることもあります。

薬味は小ネギだったり紅生姜だったりヨモギだったり……辛いのが好きな方はコーレーグス島唐辛子泡盛で漬けた調味料)を入れても。私は薬味もコーレーグスも多めが好きです。

そばのお供にジューシー(炊き込みご飯)やいなり寿司を置いているお店も多いので、是非合わせて食べてもらいたいですね。

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沖縄そばの珍しい特徴といえば、麺を茹でおきすることです。

普通麺料理といえば茹でたてが命ですが、沖縄そばの場合は茹でた麺に油をまぶしてそのまま冷まします。もとは冷蔵庫などがない時代の知恵で、油を吸わせることで保存性を高める目的があります。

使うときにサッとお湯でゆがいて温めてから、スープを注ぎます。

 

ちなみに個人的に猛烈に推したいのが焼きそば!!

沖縄そばの麺って粉感が強くてすごくしっかりした食感なので、焼きそばにするとめちゃくちゃ美味しいです。

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食堂の焼きそばもだいたいこの麺。

ソースでも塩でもケチャップでもなんでも合う。一時期ハマって毎日色んな焼きそば作って食べまくってました。

スーパーに行けば様々な種類のゆで麺(乾麺も売ってますが断然ゆで麺がオススメ)が売ってるし、スープも液体から粉末から濃縮タイプまであります。

麺は400g入りで安いと90円くらい。最高。

 

自分で麺を買って食べ比べるのがもちろん一番コスパは良いですが、お店の食べ歩きもかなり楽しいです。

店によって麺のチョイスやスープ、お肉やジューシーの味付けも全然違います。

定食のおつゆ代わりに小さいそばがついてくるお店もあります。同じ理由でお弁当屋さんでは「100円そば」なるものも。

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これは唐人(とうじん)そば。

沖縄そばの原点と言われています。一見真っ黒で濃そうですが、醤油ベースであっさり、麺はもちもち。

 

こんな感じでひと口に沖縄そばと言っても、地域や作り手によってたくさんのバリエーションがあります。

沖縄本島だけでも数百店のそば屋があります。是非自分好みのそばを見つけてみて欲しいですね!

沖縄といえば……【野菜編】

前回は珍しいお料理の名前をいくつか挙げてみましたが、今回は沖縄ならではの野菜です!

 

沖縄料理の基本の調理法といえば、

・チャンプルー(ごちゃ混ぜ、という意味。炒め物のこと)

・ンブシー(みそとダシで作る煮物)

・イリチー(炒め煮)

・ウサチ(前回出ましたね!酢の物や和え物のこと)

になるかと思います。

基本的に全て「油をしっかり回して作る」料理になります(ウサチは除く)。

油を回すことによって野菜も食べやすくなるし、バランスの取れた献立にしやすいのが良いところ。

 

・ゴーヤー

言わずと知れた苦瓜。最近はそんなに苦くない品種が多いけど、気になる人はワタをしっかり取ったり塩もみすれば安心。

私はめんどくさいのでワタも種もそのまま調理します。

チャンプルー、ンブシー、肉詰め、甘酢漬けなどなんでも合います。

 

・フーチバー(よもぎ

よもぎ餅のイメージが強いですが、沖縄ではよく食べます。そばに入れたり、ジューシー(炊き込みご飯)に入れたり。香りのクセは強め。

ヤギ料理専門店でフーチバーが切れてると帰るお客さんがいるくらいヤギ料理には欠かせない食材です。

 

・ウンチェー

えんさい、空芯菜と呼ばれます。中華料理屋で豆苗炒めと並びがちなアレ。

ニンニクとごま油で炒めることが多いですが、汁物にも、酢味噌や白和えなどの和え物もイケます。

生のまま県外に持ち出すことはできません。ほとんどいないと思うけどウッカリお土産で買わないでね。

 

・紅芋

あの某有名タルトの原料です。こちらも生のままでは県外へ持ち出せません。お菓子などの加工品はOK!どんどん買ってね!

調理方法はさつまいもと同じだと思って使えば問題なし。紅芋の方が甘さは少し控えめでねっとり。

 

・シマナー(チキナー)

からし菜。そのままでは苦いし辛くて食べづらいので塩漬けにして使います。チキナーは塩漬けにしたからし菜のこと。

独特の風味と塩味なので、高菜をイメージすると使い道も考えやすいかも。普通に炒めても美味しい。

 

・パパイヤ

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タイでも青パパイヤ料理がありますね。皮をむいて水にさらしてアクを抜いてから使います。

炒め物、サラダ、汁物まで意外となんでも使えます。

 

・ターンム(田芋)

前回泥呼ばわりされていたあの子です。水芋とも言います。

親芋の周りに小芋をたくさんつけることから、子孫繁栄の縁起物としてお祝いの席の料理で使われることが多いです。

芋自体は里芋よりかなり大きく水分も少ないですが、扱い方は里芋とほぼ同じです。

芋茎も食べますが、かぶれやすく下処理が面倒。

 

・島らっきょう

泥つきでスーパーでも買えるのでお土産にする人が結構多いです。漬物だけでなく、チャンプルーや天ぷらにしても美味しい!

 

・ハンダマ(水前寺菜)

紫色の葉をつけているので見つけやすいかも。葉を食べます。茎は硬いので若いものだけ。

炒めてもお浸しでも良いですが、加熱するとぬめりが出るので汁物にオススメ。

 

他にも色々ありますがキリがないのでこのくらいで。

野菜売り場に行くと季節ごとに見知らぬ野菜が並ぶので、毎回調べるのが楽しいです。

 

ちなみに野菜や果物系に絞るなら、スーパーよりJAの直売所の方がローカル野菜の種類は多いかも。値段も圧倒的に安い。
www.ja-okinawa.or.jp

行くと毎回安くて新鮮でテンション上がってやたらと手に取るものの、一人じゃ消費しきれないので買いすぎた時はご近所さんと分けたりしてます。

沖縄といえば……【沖縄料理編】

沖縄料理と聞いてパッと思い浮かぶ物といえば、沖縄そばゴーヤーチャンプルー、にんじんしりしり、ラフテー…などなど。

観光で来ていれば、この辺は食べたことのある方も多いかと思います。

 

今回は文字を見ただけでは何かわからない!ちょっと珍しい料理をいくつか紹介してみようかなと思います。

 

ナーベラ

超初級編。

へちまのことです。あのタワシとかになるウリ科の植物。

若い身を味噌煮にして食べることが多い。ちょっと青臭いけどナスが好きなら多分好き。

 

・ヒラヤーチー

これも初級編。

言葉自体は「平焼き」という意味。小麦粉のタネにありものの野菜などを加えて焼いたもの。お好み焼きとチヂミの間みたいな感じ。

おかずというよりおやつ的ポジション。

 

・いなむどぅち

お祝いの時は必ず出ます。具沢山お味噌汁。

具に昔は猪を使っていましたが、後に豚肉が主流になったため「いのししもどき」がなまって「いなむどぅち」に。「いなむるち」表記のこともある。

 

そろそろわけ分からん言葉が続きますよ!!

 

・すぬい

もずくのこと。沖縄のもずくは太くて食べ応えあって美味しい!

個人的には海ぶどうよりもずくを食べて欲しい。

 

・むじ汁

出産などのお祝いの時に出ることが多い。

むじ、とは田芋(ターンム)と呼ばれる里芋の茎のこと。むじの入ったお味噌汁。

むじの下処理に手間がかかるので家庭で作る機会も減り、食べられるお店も少なくなっている。

 

・どぅるわかしー

先述の田芋を具材と一緒に煮て、潰しながら練った物。

田芋を煮ている様子が泥を煮ているように見えることから「泥沸かし」。これがなまって「どぅるわかしー」に。

これをコロッケ状にまとめて揚げたものを「どぅる天」という。どんだけ泥引っぱるん。

 

・カタハランブー

お祝いの席に欠かせない。

天ぷらの生地だけを揚げたもの。鍋肌から垂らして揚げるため片方だけ分厚くなるので「片腹」「重い(ンブー)」

 

・ミヌダル

宮廷料理のひとつ。

タレに漬け込んだ豚肉に、すった黒ゴマで作ったタレをたっぷり乗せて蒸したもの。

黒ゴマのタレで覆われた真っ黒な見た目が「ミノ」に見えることが由来。

作り立てじゃなくて冷ましてから食べます。ワタシ、コレ、スキ。

 

・うさち

酢の物、和え物のこと。

ミミガーあえは「ミミガーうさち」

 

・うむくじぷっとぅるー

うむくじとは芋くず(さつまいものでんぷん)のこと。うむくじ天ぷらとかなら見かけたことあるかと思います。

芋くずをダシと味噌で溶いて火入れしたもの。見た目はゼリーとかわらびもちみたいなぷるるんとした感じ。ワタシ、コレ、スキ。

 

さて、いかがでしょうか?

打ち込んでも予測変換がエライことになるくらい馴染みのない語感ばっかりですね!(笑)

ちなみにここに挙げた料理、珍しいものは首里の「富久屋」さんでほとんど食べられます。

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場所がちょっとわかりづらいですが、雰囲気もよくどれも美味しいのでオススメ。

沖縄といえば……【模合編】

「模合」って何かわかりますか?

 

「もあい」と読みます。

これも移住して初めて知った沖縄独特の文化です。

 

簡単に言えば毎月行う定例飲み会みたいなものなんですが、みんなで毎月決まった金額を集めて回していくという決まりがあります。いわゆる相互扶助。

 

例えば6人で集まる模合があったとします。金額は5000円。

毎月1人ずつ順番に親になり、他の5人から5000円ずつ計25000円を受け取ります。

これを毎月繰り返す。それだけです。

 

普通に考えればあとで全部返ってくるんだから自分で毎月5000円貯金すればいいだけの話なんですが、単にお金の積立てが目的ではなく、そうやって毎月仲間と集まって近況報告をしたりコミュニケーションの場を持つためという意味合いが大きいです。

「ゆんたく(おしゃべり)」という言葉があるように、みんな集まってお喋りするのが大好きです。

学生時代の仲間と始めて、おじいちゃんになっても何十年と続く模合もあります。

 

集まる関係性としては友人同士はもちろん、職場の同僚や親族などなんでもアリです。

金額は目安として5000円ほどから30000円ほど。いくつかの模合を掛け持ちしてる人もいます。返ってくるとはいえまあまあな出費になりそう…(笑)

集めたお金はそのまま回すこともあれば、積み立てておいてみんなで旅行に行ったり、場の支払いに充てられたりと様々。

 

もちろんお金が絡むことなのでそれぞれきちんとルールを決めています。

お金を持ち逃げしない、模合を休む時は誰かにお金を預ける、その月に親の人が幹事をする、などなど。

中には信頼を裏切って詐欺まがいなことをしたり、裁判沙汰になる例もあるようです。ルールや金額設定に無理をしないことも大事ですね。

 

よく考えたら中高の同級生でいまだに連絡をとったり近況を知っている友達ってほとんどいません。というか連絡先すら知らない。

こういう文化があることによって、仲間がピンチなら手助けできるし信頼関係も深まります。

なんとなく飲み会に行く口実感は否めないですが(笑)、地元愛が深い沖縄県ならではの素敵な文化だと思います。

移住して仲間が増えたら、模合に参加してみるのも楽しいかもしれませんね。

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