沖縄といえば……【沖縄そば編】
沖縄グルメと聞いてまず思いつくのが沖縄そば。
方言だと「すば」。
そばと言えど、麺はそば粉ではなく小麦粉で作ります。作り方はラーメンなどの中華麺とほぼ同じです。
沖縄でそばといえばだいたい沖縄そばのことを差すので、そば粉の蕎麦は日本そばと言えば伝わりやすい。
おつゆは豚だしとかつおだしがメインですが、鶏だしが入ったりこってりだったりあっさりだったり個性が出ます。地方によっても甘め濃いめ薄めなど味が変わります。
平たく太い麺をよく見かけると思いますが、麺も地方によってきしめん状だったりちぢれていたり細麺だったりさまざま。
基本の具材は柔らかく煮込んだ三枚肉(豚バラ)。あとは本ソーキ(スペアリブ)、軟骨ソーキ、てびち(豚足)、中味(モツ)などの豚の他、ゆし豆腐や肉野菜炒めを乗せることもあります。
薬味は小ネギだったり紅生姜だったりヨモギだったり……辛いのが好きな方はコーレーグス(島唐辛子を泡盛で漬けた調味料)を入れても。私は薬味もコーレーグスも多めが好きです。
そばのお供にジューシー(炊き込みご飯)やいなり寿司を置いているお店も多いので、是非合わせて食べてもらいたいですね。
沖縄そばの珍しい特徴といえば、麺を茹でおきすることです。
普通麺料理といえば茹でたてが命ですが、沖縄そばの場合は茹でた麺に油をまぶしてそのまま冷まします。もとは冷蔵庫などがない時代の知恵で、油を吸わせることで保存性を高める目的があります。
使うときにサッとお湯でゆがいて温めてから、スープを注ぎます。
ちなみに個人的に猛烈に推したいのが焼きそば!!
沖縄そばの麺って粉感が強くてすごくしっかりした食感なので、焼きそばにするとめちゃくちゃ美味しいです。
食堂の焼きそばもだいたいこの麺。
ソースでも塩でもケチャップでもなんでも合う。一時期ハマって毎日色んな焼きそば作って食べまくってました。
スーパーに行けば様々な種類のゆで麺(乾麺も売ってますが断然ゆで麺がオススメ)が売ってるし、スープも液体から粉末から濃縮タイプまであります。
麺は400g入りで安いと90円くらい。最高。
自分で麺を買って食べ比べるのがもちろん一番コスパは良いですが、お店の食べ歩きもかなり楽しいです。
店によって麺のチョイスやスープ、お肉やジューシーの味付けも全然違います。
定食のおつゆ代わりに小さいそばがついてくるお店もあります。同じ理由でお弁当屋さんでは「100円そば」なるものも。
これは唐人(とうじん)そば。
沖縄そばの原点と言われています。一見真っ黒で濃そうですが、醤油ベースであっさり、麺はもちもち。
こんな感じでひと口に沖縄そばと言っても、地域や作り手によってたくさんのバリエーションがあります。
沖縄本島だけでも数百店のそば屋があります。是非自分好みのそばを見つけてみて欲しいですね!