海無し県生まれの私が沖縄に移住してみた

海のない埼玉県に生まれ、上京して6年。勢いで沖縄に引っ越してみました。

沖縄といえば……【模合編】

「模合」って何かわかりますか?

 

「もあい」と読みます。

これも移住して初めて知った沖縄独特の文化です。

 

簡単に言えば毎月行う定例飲み会みたいなものなんですが、みんなで毎月決まった金額を集めて回していくという決まりがあります。いわゆる相互扶助。

 

例えば6人で集まる模合があったとします。金額は5000円。

毎月1人ずつ順番に親になり、他の5人から5000円ずつ計25000円を受け取ります。

これを毎月繰り返す。それだけです。

 

普通に考えればあとで全部返ってくるんだから自分で毎月5000円貯金すればいいだけの話なんですが、単にお金の積立てが目的ではなく、そうやって毎月仲間と集まって近況報告をしたりコミュニケーションの場を持つためという意味合いが大きいです。

「ゆんたく(おしゃべり)」という言葉があるように、みんな集まってお喋りするのが大好きです。

学生時代の仲間と始めて、おじいちゃんになっても何十年と続く模合もあります。

 

集まる関係性としては友人同士はもちろん、職場の同僚や親族などなんでもアリです。

金額は目安として5000円ほどから30000円ほど。いくつかの模合を掛け持ちしてる人もいます。返ってくるとはいえまあまあな出費になりそう…(笑)

集めたお金はそのまま回すこともあれば、積み立てておいてみんなで旅行に行ったり、場の支払いに充てられたりと様々。

 

もちろんお金が絡むことなのでそれぞれきちんとルールを決めています。

お金を持ち逃げしない、模合を休む時は誰かにお金を預ける、その月に親の人が幹事をする、などなど。

中には信頼を裏切って詐欺まがいなことをしたり、裁判沙汰になる例もあるようです。ルールや金額設定に無理をしないことも大事ですね。

 

よく考えたら中高の同級生でいまだに連絡をとったり近況を知っている友達ってほとんどいません。というか連絡先すら知らない。

こういう文化があることによって、仲間がピンチなら手助けできるし信頼関係も深まります。

なんとなく飲み会に行く口実感は否めないですが(笑)、地元愛が深い沖縄県ならではの素敵な文化だと思います。

移住して仲間が増えたら、模合に参加してみるのも楽しいかもしれませんね。

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